
Overview
プロジェクト概要
訪問歯科向けに、診療の入力、患者情報の管理、訪問予定の管理、算定候補の確認、必要書類のチェックを一元管理できるWebシステムを開発しました。訪問スケジュールから当日の訪問先や患者を選び、患者情報、保険情報、病名、口腔の状態、診療内容、訪問人数、歯科医師・歯科衛生士の訪問の有無などを、画面上で確認・入力できます。
入力した内容と、医院・患者・歯科医師/歯科衛生士・病名/管理項目の各マスター、前回算定日をもとに、算定候補や確認が必要な項目を整理して表示します。管理計画書など、訪問歯科の業務で必要になりやすい帳票・提出書類の確認も支援します。制作期間は3か月で、要件の整理から設計、画面の開発、テスト、運用を見据えた改善の提案までを当社が担当しました。
※ お客様との守秘義務のため、お客様名は記載していません。掲載している画面とデータは、説明用に再構成したイメージです。
- 分類
- Webシステム開発(業務システム・管理画面)
- 制作期間
- 3か月
- 利用者
- 訪問歯科を行う歯科医院(歯科医師、歯科衛生士など)
- 提供形態
- Webシステム(スマートフォン用のアプリではありません)
- 業種
- 医療(訪問歯科)
- ロール
- 要件整理 / 画面設計 / 業務フロー設計 / マスター管理設計 / 診療入力画面 / 算定候補の表示 / 必要書類のチェック / 確認コメントの表示 / テスト / 改善提案
- 技術
- Next.js / TypeScript / Node.js / MySQL / AWS

01 — 導入前の課題
次の訪問までに、確認することが多すぎた
導入前は、確認に必要な情報が別々の場所にありました。訪問予定は予定表、患者情報は複数の台帳、算定の条件はExcel、必要書類はPDF、前回算定日は過去の記録、という状態です。訪問のたびにこれらを順に開いて照らし合わせる必要があり、前回算定日の確認漏れ、算定の間隔の誤り、必要書類の抜け、提出の準備の遅れが起きやすくなっていました。
- 訪問予定は、予定表を見て確認
- 算定の条件は、Excelで照らし合わせ
- 必要書類は、PDFを開いて目で確認
- 前回算定日は、過去の記録から手作業で探す

02 — 訪問予定から診療入力まで
訪問予定から診療入力まで、迷わず一つの流れに
画面は「訪問予定 → 患者選択 → 診療入力」の3ステップで進みます。まず本日の訪問予定から訪問先を選び、その訪問先の患者の一覧から患者を選びます。患者を選ぶと、生年月日、保険区分、病名、口腔の状態、前回の診療日が表示されます。その横で、訪問日、訪問人数、歯科医師・歯科衛生士の訪問の有無、診療内容(口腔清掃、義歯の調整、口腔機能管理など)、メモを入力します。診療内容は選択式なので、現場でも短時間で入力できます。
- 当日の訪問先を、予定の一覧から選択
- 患者情報・保険情報・病名・口腔の状態を同じ画面に表示
- 診療内容は選択式で入力
- 入力した内容は、そのまま算定・書類の確認へ

03 — 算定候補と必要書類の確認
算定に必要な確認を、一つの画面に
診療内容を入力すると、確認用の画面に、前回算定日と経過日数、算定候補の一覧と点数の目安、必要書類のチェックリスト、確認コメントがまとめて表示されます。算定の間隔を確認すべき場合や、未確認の書類がある場合は、その旨がコメントで示されます。このシステムは、算定できるかどうかを自動で確定するものではありません。画面にも「表示される内容を確認したうえで、医院側で最終判断してください」と案内を表示し、医院側の確認と判断を支援する位置づけにしています。
- 前回算定日と、算定の間隔の確認を支援
- 算定候補を一覧に整理し、点数の目安を表示
- 必要書類をチェックリストで確認
- 確認が必要な点を、コメントで表示

04 — 訪問後の確認
訪問後の確認まで、ひとつの流れで
現場で入力した内容は、そのまま訪問後の確認に使えます。「本日の訪問」の一覧では、訪問先・患者ごとに、診療入力・算定候補・必要書類の状況が並びます。「確認済み」「要確認」「1件確認」のように状態が表示されるので、どの患者の何が残っているかが一目で分かります。訪問予定、診療入力、算定・書類の確認を行き来せずに、次の業務へ進めます。算定のルールや各種マスターは、管理画面で一元管理できます。
- 訪問先・患者ごとの入力と確認の状況を一覧表示
- 確認が残っている項目を、状態で表示
- 訪問予定 → 診療入力 → 算定・書類確認を1つの流れに
- 医院・患者・担当者・病名・算定ルールのマスター管理
Scope
担当範囲
要件の整理から、設計、画面の開発、テスト、運用を見据えた改善の提案までを、当社が担当しました。
| 工程 | 担当 |
|---|---|
| 要件整理 | 訪問歯科の業務で、何をどの順に確認・入力しているかを整理 |
| 業務フロー設計 | 訪問予定・患者の選択 → 診療入力 → 算定候補・必要書類の確認、という流れを設計 |
| 画面設計 | 関連する情報を同じ画面で確認できる構成を設計 |
| マスター管理設計 | 医院、患者、歯科医師・歯科衛生士、病名・管理項目などのマスターを設計 |
| 診療入力画面 | 訪問日、訪問人数、歯科医師・歯科衛生士の訪問の有無、診療内容などの入力画面を開発 |
| 算定候補の表示 | 入力内容、マスター、前回算定日をもとに、算定候補と確認が必要な項目を整理して表示 |
| 必要書類のチェック | 必要になりやすい帳票・提出書類の確認を支援するチェックリスト |
| 確認コメントの表示 | 確認が必要な点を、画面上にコメントとして表示 |
| テスト・改善提案 | 動作の確認と、運用を見据えた改善の提案 |
Architecture
使用技術・システム構成
- フロントエンド
- Next.js(TypeScript)。画面(ブラウザで使う部分)
- バックエンド
- Node.js。サーバー側の処理
- データベース
- MySQL。データの保存
- インフラ
- AWS。システムを動かす環境
- 参照するマスター
- 医院(施設の情報、加算の要件など) / 患者(基本情報、保険情報、病歴、口腔の状態) / 歯科医師・歯科衛生士(資格、所属、訪問の可否) / 病名・管理項目 / 算定のルール(加算の要件、算定の間隔、条件)
Quality & Security
品質・セキュリティ・運用
算定の判断は人が行う
このシステムは、算定できるかどうかを自動で確定するものではありません。医院側の確認と判断を支援する業務システムとして開発しました。画面にも、内容を確認したうえで判断するよう案内を表示しています。
確認漏れの防止
前回算定日、算定の間隔、必要書類を同じ画面に表示し、確認が必要な点をコメントで知らせます。
利用の形
Webシステムとして提供します。スマートフォン用のアプリではありません。
テスト・改善
テストを行い、運用を見据えた改善の提案まで行いました。
Results
成果
算定できるかどうかを自動で確定するのではなく、医院側の確認と判断を支援する業務システムとして構築しました。
- 訪問予定、患者情報、算定、必要書類という、ばらばらに確認していた情報を、同じ画面に集約しました。
- 現場での入力から、算定候補と必要書類の確認までの流れを効率化しました。
- 前回算定日の確認漏れや、必要書類の抜けを防ぐことを支援する仕組みにしました。
FAQ
技術面のよくあるご質問
- Q. 算定は自動で確定されますか?
- いいえ。算定候補と確認が必要な項目を整理して表示するもので、算定できるかどうかの最終的な判断は医院側で行います。
- Q. 算定候補は何をもとに表示していますか?
- 入力した診療内容と、医院、患者、歯科医師・歯科衛生士、病名・管理項目の各マスター、前回算定日をもとにしています。
- Q. スマートフォンのアプリですか?
- いいえ。Webシステムです。
- Q. どこまで対応しましたか?
- 要件の整理から、画面と業務の流れの設計、マスターの設計、各画面の開発、テスト、運用を見据えた改善の提案までです。
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